保育園 兄弟別々を是正へ 福岡市

共働き家庭の悩みのひとつに兄弟別々の保育園に預けなければならず、
送り迎えが大変というものがあります。
別々の保育園であるがゆえに、親の負担も多く、
運動会や送迎も2倍かかってしまうというのが悩みとしてありました。
そんななか、福岡市は兄弟別々に保育園に通う250世帯を対象に
是正を行う方針を示しました。

福岡市で本年度、きょうだいが別々の保育園に通わざるを得ないケースが続出、保護者や園側の不満が高まり、是正を余儀なくされることになった。市によると市内の認可保育施設に子どもを通わせている約2万7千世帯のうち「きょうだい別園」は250世帯に上る。市が入園調整の方法を変更し、保護者や園側の意向が反映しにくくなったのが原因で、来年度からはきょうだいの通園状況などを考慮する方法に見直す。
　市は昨年度まで、各家庭の事情に加え、保護者や園側の意向も把握した上で入園先を決めていた。本年度から新たに「保育施設に預ける必要性が高い世帯を優先するため」として、保護者の勤務状況や健康状態、介護が必要な親族の有無など各家庭の事情を点数化し、点数が高い家庭の子どもから定員に空きがある園へ入れる仕組みを導入。個別事情が配慮されにくくなり、別園となる事例が増えたという。
　市は「保護者には事前に、別園になることを了承してもらっている」と説明するが、複数の園へ子どもを送迎する保護者の負担は重く、園の行事が重なる混乱なども生じていた。
　市議会でも現状を問題視する声が上がり、市は入園調整の仕組みの見直しに着手。改善策として、きょうだいが同時に入園を希望する場合や、入園希望の園に既にきょうだいが入園している場合は、入園希望先を確認した上で点数も上乗せし、別園の解消を図るという。在園児が転園を希望する場合にも適用する。

冒頭にも書きましたが、子育て家庭において、
兄弟別々の保育園に預けることが負担であるとの声が上がっています。
まして共働きやシングルマザー世帯にとっては、
あっちに行ってこっちに行ってと大変な思いを強いられており、
母親においての社会進出の障壁になっていることも確かです。

仮に2人の兄弟が別々の市の保育園に通っていたとします。
送りは2か所へ行かなければいけませんし、
市の保育園であれば運動会やお遊戯発表会などの
行事が重なってしまうことも多々あると思います。

そのような状態で母親がフルタイムで働くことができるでしょうか。
子育てという大変な状況のなか、仕事をして家計を助けていかなければいけない。
しかし、唯一無二の子供たちのために行うことが
自分たちにとっては負担になっているというのは、
なんとも言い難い状況であることは確かです。

根本的な原因として需要と供給のバランスが崩れていること。
預けたい人と預ける場所の少なさ。
これは介護事業にも言えることですが、
保育士の給与体系にもひとつ問題がありそうです。

保育士はみな、子供が好きだからという理由で頑張ってくれています。

行政や民間も含めて何か手助けできる方法が無いか、
みんなが一丸となって子育てを支援していくという
体制が今の日本にとっては必要なことだと思います。